政治屋集団の違憲行為の放置にあいた口がふさがらない

一票の格差違憲問題で与野党の幹事長・書記局長会議なる得体のしれない不毛の会合の場面が放映されました。出席している面々の顔や態度を観察しました。むっとした顔、対面の委員をにらむ者、下を向いたままの者、ぼんやり顔、不安げに周りを見る者、目をつむったままの者などなど疑心暗鬼や腹の探り合いの顔だらけ 
この喫緊の大問題にきちんとけじめをつけようとする気迫は視聴者には全く伝わってきませんでした。政権与党は提案したのであとはよろしくの傍観者スタイル、みんな目が死んでおり困り顔のオンパレードです。本当に情けなくこれが法治国の最高機関たる立法府の責任者たちの実体かと目を疑いました。本気でやる気などは全く感じられず、なにかこそこそこと党利党略と自分らの身を守ることでけで疑心暗鬼に、うろうろ動いているだけのように思えてなりません。

 衆院小選挙区の「1票の格差」をめぐっては、最高裁が昨年「違憲状態」とする判決を下して以来1年以上が経過しました。
単純な問題なのに一年もたっても改革が進まないとは今まで一体何をやっていたのですが。与野党はそれぞれの思惑から歩み寄る気配はなく、対立にかまけた「死に体の政治」により、司法判断が放置されているのです。職務放棄か怠慢以外の何物でもなく、本当に怖い恐ろしい暗黒の国です。
釈迦に説法ですが、憲法は国家の根幹をなす最高法規であり、絶対的なもので司法の判断は何をおいても最優先で遵守されるべきものです。
今までの選挙制度は無効の筈で法を守るべき立場の国会議員が総ぐるみで無法無効の状態を続けており許されざるものです。国際社会からも笑いものになるでしょうね。この体たらくを恥かしいとは思わないのですが?

先日NHKの大越キャスターが報道番組で野田首相と対談し、「この違憲状態を放置することは日本の底が抜けるような大問題で、一刻も早く正常な姿に改革すべし」と強い語調で訴えていましたが正にその通りです。
国会解散の時期や首相の解散権云々の問題まで身勝手な思惑で放言されていますが 、衆院政治倫理・選挙制度特別委員会の参考人質疑に出席した曽根泰教・慶応大大学院教授(政治学)は「最高裁判決は本気で、立法府に改革しろというメッセージだ。違憲状態での選挙は事実上不可能で、先行して解決しておくべきだ…」 少なくとも先ず0増5減で格差是正に取り組むよう警告しています。
こんな有様でこの国は持つのでしょうか 政権与党の責任は重大です。しっかりしてくださいよ。