ぼろ儲けのNHKはもっと受信料を引き下げよ

■NHKの松本会長は21日、平成23年度の決算を所管大臣に提出した。
それによると、衛星契約が79万件増加するなど受信契約全体が伸びたことなどから、前の年度を127億円も大幅に上回った。これに番組提供による収入などを含めたNHK全体の収入は 7000億円で、前の年度に比べて約160億円もの増収となりました。一方テレビの完全デジタル化に伴う経費が増加したものの、効率的な事業運営などによってコストの削減に努め、全体では28億円減少したという。

この結果、収入から支出を差し引いた収支差金は223億円で、このうち債務の償還分を除く183億円は、東京の放送センターの建て替えなどに充てる建設積立金に繰り入れる…とある。 そしてNHKの平成23年度決算は、会計検査院の検査を経て、国会に提出されます云々と報道された。

こんな内容を我々視聴者が「ハイさいですか」と了承すると思ったら大間違いである。
己のビル建設積立金などでではなく、ぼろ儲けしたカネは視聴者に還元するのがスジではないのか。何故かと云えばかつて古森経営委員長が我々に約束した10バーセントの引き下げか完全実施されないことが明白になったからである。特殊法人NHKがまだ十分使用できる立派な放送センターを建て替えるのは全くの無駄遣いである。分不相応の「箱もの」を造り、のうのうと利用する理由は全く無い。増税や電力料金の一方的な値上げなど視聴者である庶民の生活苦がどんどん高るのは周知のことで、公共料金は少しでも少なくしてほしいのである。しかもNHKの受信料は世界的に見てきわめて高額で資金は潤沢だからである。前経営委員長の数土氏だったらこんなお手盛りの繰入には強く抵抗したと判断している。また経営委員会は骨抜きにされつつあると思われる。
会計検査院は内容を厳しくチェックし問題点を明らかにしたうえで、国会に付議してもらいたい。国会では簡単に承認してしまうのではなく、視聴者の声を十分取り入れ、このぼろ儲けを我々に還元するような施策を講ずるよう強く要請する。