こんな公共放送は不要だ

ロンドンオリンピックで我が国の選手は派遣された人数にふさわしい成果を上げ、そのこと自体国民の一人として大変喜ばしいことだと感じている。4年に一度のスポーツの大イヴェントは各国選手がメダルと国の栄誉をかけて戦い、競うのであり、一種の壮大なお祭りかドラマをみているよえな気になる。
しかし、このお祭り騒ぎを視聴者の受信料で成り立っている公共放送のNHKテレビで報道する場合、朝から晩までのべつ幕なしにオリンピック一色になるのは大きな問題である。「総合1」チャンネルは明らかに行き過ぎだと言わざるを得ない。
最優先で時間をかけ報道すべき国民的課題は山のようにあるが、それらは片隅に追いやられている。こんなことでよいのだろうか。

今我が国には国の未来、否存亡をかけた大問題が山積している。国は今や崖っぷちに立たされているのだ
呑気にスポーツ大会にかまけている時ではなく山積しいてる重要な課題やその克服に向けては国民すべてが考え行動すべき時なのだ。たとえば原発再稼働問題、盛り上がる国会前のデモ、放射能汚染、エネルギー問題、沖縄の基地問題オスプレイ配備の問題、人口減少、大災害列島日本で生き残る術、1000兆円にも上る国の借金、税と社会保障、国会解散と総選挙と大混乱、などなどどれをとっても我々の生活を脅かす、大変かつ重要な問題が山積している。

スポーツの勝った負けたは些細なことだ。国民が本当に知りたい知りたいのは、我が国は国際社会の競争に打ち勝ち生き残ることができるのかという点である。国民生活が一体どうなるのか。オリンピックにかまけて国家の、国民の存亡をかけるような問題から逃げてはならない。
我々のカネを吸い上げている公共放送ならニュースの重要性をよく吟味して公正な放送をしてもらいたい。そして目の玉が飛び出るような高額なオリンピック放送権料を我々の受信料から唯々諾々と支払い、次回オリンピックの招致に一役買うような行動は厳に慎んでもらいたい。