がけっぷちの野田民主党政権

あきれた茶番劇の後に新内閣が誕生しました。支持率も60%を超え、まずまずの滑り出しのようにも見えます。しかし新首相も明言した通り政権は今や崖っぷちに立たされています。もうやり直しや後戻りはできません。
私は今の政治は与野党含めて「政治屋政治屋による政治屋のための政治ごっこ」と断定しております。
国民のためと言うのは口先だけであり、本気でやってくれると思っている国民は皆無です。中身や成果が何もない言葉だけのウソ・だまし・引っかけの連発だと思っています。約束通り「有言実行」し結果をきちんと出さなければ政治などは全く無意味です。しかももう我が国は待ったなしの状況であり、あらゆる分野で疲弊し、一刻の猶予も許されない大ピンチです。どうか国家破綻に導かないでください。
出来もしないことを総花的に「口約」するのではなく、向こう2年間、確実に出来る最重点課題を3つっ程度に絞り、優先順位をつけて断行すべき時です。

◆かつて民主党はクルクル首相が変わる自民党に対し、その都度「正当性がない」とこっぴどく攻め立て総選挙を迫りました。なんと今度はこれと同じことを繰り返しています。全く支離滅裂で矛盾だらけだとは思いませんか? しかも自らが選んだ同志の前首相を一年で引きずりおろすことまで平気で行うのにあきれました。あと二年は約束したことに責任を持ち、新首相の元、全員一致して国難に当たり、結果がどうであれ国民の信を問うべきです。国民はバカではありませんよ。

福島原発爆発事故の復旧⇒政権の最大課題
今度の事故で、水爆が4個爆発したのと同等の「死の灰」をばらまいたと思っております。
デタラメの私見や推定ではなく専門家である、東大教授が原爆30個分の放射能物質をばら撒いた…と新聞などで明言しております。彼は政府の対応を強く批判しておりましたよ。ご存じのはずです。

原発の立地や当時の気象から「死の灰」の大半は北風に乗り太平洋に降り注いだものと推定しております。海の汚染は膨大でこれは単に我が国の領海の範囲のみならず、公海にも大量に降り注いだと思われます。東電や日本国家は周辺各国に多大な損害を与えたことになります。まずこのことをキチンと認識し、責任を明確にすべきです。福島県で県民が将来にわたって住めない場所があることがわかりましたが、本当に恐ろしい事態です。ここはもう「死の街」になったのですよ。一体誰がどんな責任を取るのですか?
私は罪状が重い東電はこの際、日本航空同様に法的破産処理をすべきだと強く要望しておきます。

◆新閣僚はアマチュアですか?
新しい大臣になった者の中には「このポストは専門ではなく今まで経験がなかった…」などとまるで責任逃れのようなノー天気な発言をする者がいます。最初から予防線を張り、自信がなく及び腰なのがありありです。
そして新防衛大臣に至っては「素人だからシビリアンコントロールができる…」などと的外れなトンチンカンな発言を行い、さっそく自民党のプロである石破氏から「解任に値する…議会で徹底的に追及する!」と噛み付かれています。最初から真にぶざまな有様です。
冗談ではありませんよ!あなた方は全員「プロの代議士」の筈です。其の道のプロとは何ぞやと胸に手を当ててよくよくお考えになり国民に向かって発言してくださいよ。
よく知らない分野なら徹夜してでも猛勉強して役目を果たすのが当たり前であり、それが無理なら最初から引き受けるべきではありません。