冤罪をでっち上げる検察当局は恐ろしい

大阪地検のホームページの冒頭に、でかでかと「検察は、法と証拠に基づき、真実を追求し、社会正義を実現します。」と載っていますが、これは真っ赤なウソではないか。

卑劣きわまりない「幼女殺し」という屈辱的な罪を、ずさん極まりない捜査結果で背負わされ、人生の大半を監獄で過ごした菅谷さんの例は国民に大変なショツクと強い警察検察、裁判所への不信の念を与えました。
有能な弁護士の活動と国民世論の批判により検察官、裁判官等が己の犯した大チョンボに対して、菅谷さんに平身低頭して謝罪したのはつい最近のことです。
取り返しがつかない菅谷さんの怒りや怨念は、おそらく一生消えないでしょう。

今回、郵便料金の不正利用について厚生労働省の村木局長が、大阪地検特捜部の謀略により、危うく罪を負うことになりそうだったが、裁判の結果、無罪が言い渡されました。粗雑極まりない捜査の過程から云えば当然の帰結です。
関係者等が検事等の追及や巧みな脅しによって、でっち上げられた調書にサインしてしまったということですが、真に恐ろしい出来事です。
何しろ正義や治安の味方である筈の警察、検察によって何も悪いことをしていない人が犯人にでっち上げられてしまうのです。これでは到底、法治国家等ということは出来ません。
これがまかり通るのは正に暗黒社会そのものであり、我が国ではこのようなことがまだ平然と行われている後進国家であることを改めて思い知らされました。
権力により善良な市民がいつ何時、知らぬ間に極悪犯罪人に仕立てられてしまうかも知れない怖さは例えようがありません。これはまぎれもない国家権力による犯罪です。

私はこれらは氷山の一角に過ぎず、表に出てこないこのような冤罪事件は数多くあり、無念の涙をのみ一生を国家権力によってめちゃくちゃに破壊された人が沢山いると推察しております。一方、我々を震え上がらせるような真の悪質、凶悪犯罪の検挙率は年々下がり続けているとも聞いており、この穴埋めに冤罪を増やすことをたくらんでいるのではないかと勘繰りたくなります。

検察庁長官や法務大臣等はこれら一連の冤罪事件を極めて危機的な出来事と認識し、このようなことが二度と起こらないように万全の策を即刻講じていただきたいと強く要求します。このことは当然政府の大きな責任でもあります。
一連の検察による不祥事で当局への信頼は正に地に落ちたと云って過言ではないと思います。