オリンピック招致での敗北をキチンと総括してください

2016年に行われるオリンピックはブラジルに決まりました。このことについては新聞、マスコミ報道等で詳しく報じられているのでここでコメントする気はありません。
しかし、都民の一人としてはいくつかの疑問を強く感じていますので感想、意見、要望などを申し上げます。
責任ある立場として招致活動の先頭に立っていた石原都知事が以下のような落選コメントを出していますが、私には彼の言っていることが理解できません。全く意味不明の単なる言い訳のようにも感じています。

◆プレゼンテーションはベストだったのに…
◆見えざる力学が働いた…
IOCに実力が欠如していた…
◆今後のことは都民、国民の意思を斟酌して…
◆150億円にも上る招致費用の内訳は明確化する…
◆帰りの飛行機で乗客から励まされ涙した… 初めて感動したなど

先ず云いたいのは各国オリンピック委員は投票前のプレゼンテーションの出来不出来で開催地を決めているのではありません。他にもっと重要な要素があるはずです。このことについてはあえて私見は述べません。「見えざる力学」とは何のことだか我々には全く理解できない内容です。小説家の表現ではなく具体的に説明してください。
JOCの連中に力不足、能力不足なのはその通りだと思いますが… 組織や人材の徹底的な見直しが必要だと思います。
国民の支持率が低いのは東京が二番煎じで新味が感じられないからです。150億円ものカネが結果的に無駄になったといいますがこれは税金から消費されています。金額はべらぼうに高い金額なのに驚きました。どぶに捨てたと同然ですので徹底的な内容開示と今後の節約を強く要請いたします。都民、国民の厳しい目をごまかすことは出来ません。

今回の招致活動で感じたのは、今や世界は大きく変わりつつありスポーツ業界もこのことを正しく理解して先を読んだ対応をしないと二度と順番が回ってこないと思います。あのオバマ大統領が夫人と一緒に出かけ、シカゴへの招致を自信満々強くプレゼンしても最初に落選しました。
たとえばわが国で開催する場合東京ではなく、落選した福岡、原爆の広島、思い切って沖縄などで質素であっても単なるプロスポーツ業界の金目当の勝負やお祭りではなくではなく、何らかの国民へインパクトや強いアピールが必要だと思います。発想の転換が必要です。

最後に、石原知事がかつて「招致に反対する者はぶったたく」などとヤクザ者が言うような暴言を吐き、多くの都民から反感を買ったがこのような言動はあってはなりません。また皇太子殿下など皇室を招致活動などに利用しようとしたりしましたが、宮内庁や政府はそのような手前勝手な浅はかな挑発には乗りませんでした。これは良識ある対応です。もし皇室が参加して今回のような結果になったら一体どのような言い訳をしたのか聞いてみたいものです。(東京都、都議会、JOC、民主党政権へ同時投稿)