NHK組織風土改革意見 投稿済み

組織風土改革は当たり前のことだが危機感が全く欠落している。
長年にわたる数多くの不祥事がこの腐りきった組織を土壌にして次から次に続発したのは明らかだ。私は過去何度もそのような指摘をしてきている。
方針を尤もらしく書くのは簡単だが実行しなければ何の意味もなく視聴者を欺くことになる。
「PLAN DO SEE」を知らないはずはないと思うが、このマネージメントサイクルの「実行」がもっとも大切なことだ。プランだけで終わることが多いのではないのか。実行することそして点検だ。
実行の結果に伴う経営責任の明確化は何よりも大切でありそれによって緊張感が生まれてくるのだ。向う三年間ではのんびりしすぎだ。総ての計画を前倒してスピードを上げて実施すべきであろう。

二点に絞り愚見を述べると、先ず地球環境の危機に対しての取り組み課題を放送を通じて大いに行うべきだが自らも無駄なエネルギーの消費を極力抑えることが必要だ。具体的には不要不急なチャンネルの思い切った削減と深夜放送の廃止である。このことで経費を削減し受信料の大幅引き下げが可能になってくると思われる。
メディアの世界は激変しつつあるがこれは今後も際限なく続くだろう。公共放送なら有り余っている資金で時代にあった施策を講ずることが可能だろう。そして現在の一律課金制度を廃止し、ユーザーが見たい番組を選択有料で見るスクランブルを導入すべきだ。理にかなった方法を取らないと若者のテレビ離れはどんどん加速するだろう。

これが最も重要なテーマである。これを最優先に位置づけて経営を推進すべきである。特に受信料の支払い率に関しての目標は低すぎる。不公平な実態を自認し早急に改める努力と工夫をしていない。
方針2では「受信料を払っていただいている方が払っていない方に対して感じる不公平感を解消していくことは、公共放送を支える受信料制度を堅持していくために取り組まなければならないきわめて重要な課題です」と明記しておきながら何時までたっても30%もの未払いのやからがいる。改善は全く行われていない。「公平負担の徹底」と言うが口先だけではなく一体どのようにして「徹底」を図るのか具体的にはっきりしてもらいたい。全く信用はしていない。

実に盛りだくさんな内容だが、もっと簡潔に最重要課題や優先順位を明確化して時期を限って実行することを明記すべきだ。だらだらと長いだけであり、要点がはっきりしていない。作文などは誰にでも出来る。要は実行だ。
また、約束、約束と言うが約束を果たせなかったら誰が責任を取るのかもはっきりしていない。そもそも「約束」とは本来個人間の言葉であり、本来は「公約」とすべき性質のものだ。
もう一つこの特殊法人は民間と異なり、「水揚げ」は営業努力なしに自然に入ってくるので厳しい競争原理が全く働かない。このことが役職員の規律やモラルの欠如に多いに影響を与えている。このような甘い組織風土に張り詰めた緊張感や厳しさを期待するほうが無理だとも思っている。私は民間企業で40年間営業部門他でメシを食いあらゆる辛酸をなめてきたので実感できる。