貧困率、自殺率がワースト10に入る不名誉なこの国

新聞によりますと日本の子ども(18歳未満)の貧困率は14.9%で、先進35カ国のうち悪い方から9番目の27位――。国連児童基金ユニセフ)がこんな報告書をまとめた。今年発表の国際比較でも悪化傾向に歯止めがかからず、深刻な状況が改めて示された。
特に女性の場合 単身で暮らす20〜64歳の3人に1人が「貧困状態」にあることが国立社会保障・ 人口問題研究所の分析で8日、分かった。
生活の苦しい人の割合を示す「相対的貧困率」が32%だった。単身の20〜64歳男性は25%で、女性の苦境が際立っている
 日本のデータは、2009年の所得を基にしているが、これまでユニセフが同様の分析をした報告書によると、日本の子どもの貧困率は00年12.2%、05年と07年がいずれも14.3%。今回は15%に迫り、年を追うごとに上昇している。
順位も23カ国中12位(00年)、26カ国中17位(05年)、24カ国中16位(07年)と、低迷が続いている。

貧困率と密接な関係にあると思われる自殺率であるが2009年の自殺者数は、警察庁のまとめによると3万2753人と、12年連続で3万人を超えた。自殺率は10万人あたり24.4人と、世界で第6位の高水準だ。実に怖く恐ろしい国家である。

また女性の社会進出は格差が最も小さいとされたのはアイスランドで、以下フィンランドノルウェースウェーデンと上位に北欧諸国が並んだ。日本は75位で、前年(98位)からは改善したものの、先進7カ国(G7)中で最下位だった。
 日本の評価を項目別に見ると、「女性国会議員の数」が105位にとどまるなど、政治への参加度について評価が低かった。また、「高等教育への進学率」が98位と、教育面での不平等が指摘されたほか、経済面でも「賃金格差」が99位、「就業率格差」が83位と低位だった。ただ、「女性幹部の登用」は6位にランクされた。
これらの指標から見て我が国が如何に生きにくい希望のない社会であるのかがわかるが、これらの大問題をどのようにとらえ改善しようとしているのかは政治に課せられた大きな課題である。