大相撲は変れるのか

大相撲の中継をするのかしないのかはっきりしないNHKが5日特集番組を放映した。これは番組の感想だ。結論から云うと「角界の反社会的体質は変らない…」と思った。

番組そのものも突っ込みがたらず問題点をさらりと流しただけで、司会やゲストの受け答えもいまいちだったが、問題の根の深さだけは理解できた。一言で云えばとんでもない「ごっつあん」体質の業界であると云うことだ。具体的に云うと角界

1.常識はずれの世間一般とは全く隔離された特殊部落だと云うこと。
2.賭博好きの人間集団で、昔からヤクザ者とは切っても切れない持ちつ持たれつの関係にあること。
3.指導的な立場の協会理事や親方等には力士に対して社会人としての規律を殆ど教育してこなかったこと。
4.その結果、いろいろな不詳事件は起こるべくして起きたこと。
5.そして理事長をはじめ理事や親方等には、未だに問題の深刻さの認識と反省の色が見られないこと。などが理解できた。

相撲協会や各部屋の組織そのものがヤクザ社会に類似しているのが大きな問題であり、これを根本から改め近代的な組織に変えない限り、続発する不祥事は一時的には沈静化しても必ず再燃する問題だ。角界そのものが反社会性が強いと感じた。

相撲は我が国技と云われ、神格化された時代もある伝統文化だが、悪しき伝統を受け継いでいる。文化といえども社会の変革にマッチしないものは受け入れられない。名古屋場所の番組表がテレビに大写しされて驚いたのが外国人力士の数の多さだ。今や幕の内力士の半数が外国人で占められている。横綱大関然りである。私に云わせれば「何が伝統文化か…」と云いたくなる。

相撲はスポーツなのか一種の「興行」か「見せ物」なのか、勝負を多くの外国人を交えて競うのだから国際的競技ないしはスポーツだと思われるが、それならそれに見合う近代的な姿に大きく変身すべきである。しかし、現在の経営陣では到底出来ない相談である。