貧困率が15.7%にはビックリ

鳩山民主党政権が発足して二ヶ月になります。マニフェストにこだわりすぎだとか、まだ二ヶ月だから…とか、野党ボケだとか色々いわれているようですが、総じてみればマニフェストを忠実に実行しようとする意欲は感じています。実績云々は早すぎます。

また今まで隠蔽されていた色々重要な事柄が次々と国民の前に晒されつつあります。国会でのやり取りも政治家が表に出て真剣になり、面白くなってきました。刷新会議による無駄な国家事業の仕分けも公開され、役人天国の仕組みや癒着なども我々に理解できるようになって来ました。これで政治に興味を持つ人々が増えつつあり国の活性化につながると思います。

私は政権が変わるまで、長い間如何に役人の天国であったのかを改めて思い知らされました。「貧困率」という概念を最近知りましたが今まですべて隠されてきたそうです。こんな国は先進国とは到底言えません。世界に恥ずかしいことです。なんとこの貧困率は先進諸国の比較ではワースト5のグループに入るそうです。国民は決して恵まれた生活をしているわけでは無いことがはっきりしました。中流以下なのですが、今街にあふれかえっているホームレスを見るとこのことが実感できます。自民党政権をいまさらあげつらっても進歩はありません。これか如何にして高い貧困率を下げるのかが政治の大きな課題です。

私は何事も始めが肝心だと思います。新政権はマニフェストで確約したことに忠実であるべきですが、実行できない時には首相自らが国民に対してはっきり説明すべきだと思っております。
個人的には高速道路の全面的な無料化や子供手当て、高校生への授業料免除などには大きな疑問を感じております。私は退職者で年金生活ですが、これらの出費で現役時代経済的に厳しかったのですが一生懸命頑張ってきました。

先日あるテレビ番組で、著名な政治評論家が平野氏の官房機密費の取り扱いの迷走振りを強い調子で批判しておりましたが、野党時代あれだけ問題視し、収支の透明化を主張していたにもかかわらずこの豹変振りには驚きあきれております。テレビによると「民主党にもこの使途自由なカネの分配に預かった者がいるらしい」との主旨の発言をしていましたが本当でしょうか?とんでもない話だと思いますが…
このようなことから政権の支持や信頼はどんどん崩れてゆきます。また政治全体への不信感も一層増幅されることになり、取り返しがつかないことになる恐れがあることを忘れないようにしてもらいたいものです。